約 3,981,539 件
https://w.atwiki.jp/nanohass/pages/989.html
リリカルなのはFeather 第0話[天女たちの事情] 機動六課隊長室は緊迫した空気に包まれれている その原因は機動六課部隊長、八神はやてが発してる怒気のせいである [もう、どないせ~ちゅうねん」 そして隊長室のテーブルに置かれた沢山の報告書が宙を舞った 「落ち着いて下さい、はやて隊長、暴れても何もなりません] 其処にはやての副官であるグリフィスが必死にはやてを止めていた [離してグリフィスくん] 此処に至るまでの過程は先日機動二課がなのは達の世界でロストロギアの確保をして時ある宝石も付いてきた ついでに宝石も分析した結果ある事実が出たそこにはある文明の事が断片的に記されていた 管理局は余り気にしてなっかたが ある問題が出た、管理局のホストコンピュータがハッキングされ翌日マスコミにアルハザードの手掛かりとして報道された為に人々はこの事に異様な関心を占めていた 管理局もこの失態を隠すため選りすぐりの部隊を派遣する事になった そこでどの部隊なら世論を納得出来るかの会議が開かれていた 正直どの部隊の隊長も選ばれたくないそれが本音であった はっきり言ってこんなの生贄でしかない 魔法文明の無い世界で調査で信頼性が殆ど無い情報、こんなの成功するはずがない 時間の無駄そして経歴に傷を付ける様な物、醜い擦り付け合いが加速して来たころにレジアス・ゲイズ中将がある進言をした [やはり此処は出身者が居る機動六課に行って貰いましょう] その発言に居あわせた人達から一斉に賛成の意見が沸いた 元々六課に不満を懐いてた者達はレジアスの発言で勢いだし 他の人達もその勢いに乗りだした所に総務統括官つまりリンディ・ハラオウンがとめ様とした [いい加減にして下さい、機動六課はまだ設立したばかり部署なのですよそんな部署には荷が重過ぎます] となるべく客観的に抑えようとしてた、だが心無い一言が言われた [良かったじゃないですか、フェイト・T・ハラオウンはプレシア・テスタロッサ の娘なんでしょ母親のアルハザード探しの手伝いが出来るじゃなですか] その意見に溜まらずリンディは声を荒げた [なっ、そんな事あなた方には関係の無い事です] そこにレジアスが場をなだめ様としてた [皆さん少し落ち着いて下さい、リンディ・ハラオウン総務統括官、私達は別に六課を憎んでいる訳じゃありません数々奇跡を起こした者達が設立した部署に期待しているのてす] その意見にリンディ・ハラオウン以外の喝采が起きた レジアスは辛そうな顔をしてたが内心は良い厄介払い出来た事で喜んでいた 翌日には機動六課に正式に第97管理外世界の調査が言い渡された そして今に至る この怒気の一番の理由は六課にこの調査を言い渡された時に言われた一言である [良かったね、親友の母親のお手伝いが出来て] [あー今思い出しても腹が立つわ] また暴れだした [もういい加減に落ち着いてください] やっとはやての怒りが治まった [何時までも此の侭とゆう訳にはいかヘんからな悪いけどグリフィスくん、なのはちゃん達呼んで来てくれる] [はい、分かりました] ボロボロになったグリフィスの声が響いた 数十分後なのは達が隊長室に来た […あんなぁ、なのはちゃん、特にフェイトちゃんには悪いけどアルハザードの手掛かりの調査を言い渡されたんや] はやては落ち込んでる顔で言った [はやて、私は気にしてないよ、もしこの手掛かりが本当にアルハザードに繋がるなら私は知りたい] フェイトは力強く言った [うん、そうだねみんなでがんばろう] なのはも力強く言った [ありがとうホンマにありがとう] 三人は抱き合った 数日後 XV級艦船「クラウディア」に必要な物資を詰め込んでいる所に元気な青髪の少女の声が響いてる [ねぇねえティア、この宝石なんだよねアルハザードの手掛かり言われてるの凄いよね] [スバル、一応この宝石は大事な物なんだからね] とツインテール少女が言った [うん、あれ?] [如何したのスバル] [今なんかこの宝石光った様なしたんだけど] [気のせいじゃ無いの] 一方そのころ 地球ではある事が起きていた [瑠璃] 学校の屋上で落ち様としてた宮坂瑠璃を必死に救おうとしてた鷲崎飛翔の腕が遂に解けた [飛翔くん] そして宮坂瑠璃は落ちた 目次へ 次へ
https://w.atwiki.jp/a_nanoha/pages/161.html
魔法戦記リリカルなのはForce 登場人物1巻 魔法戦記リリカルなのはForce 登場人物2巻 魔法戦記リリカルなのはForce 登場人物3巻 魔法戦記リリカルなのはForce 登場人物4巻
https://w.atwiki.jp/nanohass/pages/311.html
南イタリア ネアポリス空港 両替所にて、クロノはある程度まとまった金を両替した。 「すまない、市内までタクシー代はどれくらいかかるだろうか?」 「4000~5000ってとこかね」 「そうか、ありがとう」 金を財布に入れ、もう一人の同行人の元に戻ると、札束の半分辺りを手渡す。 「おおよそ、10、20万あるはずだ、ある程度雑貨品も買い込む必要があるし足りなくなれば言ってくれ」 「お金の管理はちょっと苦手かも…ユーノ君お願い出来るかな?」 「いいけど、持つときは複数の場所に分けてね、スられた場合の保険に」 肩にフェレット、ユーノを乗せた高町なのは。いつもの制服ではなく私服なので、多少は周りに溶け込めていた。 「こういう服はあまり着た事無いから…ちょっと慣れないな」 「似合ってるよクロノ君、普通の人みたい」 「いや、普通の人だが」 対してクロノはいつもの執務官服ではなく、黒の上下に藍色のジャケットを羽織っていた。 二人とも少々大きめのスーツケースを引いている。ぱっと見は単なる旅行者以外の何物でもない。 「普段は普通に見られていなかったのか…」 「さて、タクシーで拠点に向かおうか、なのは」 がっつりと落ち込むクロノはあえて無視する。 「そ…そうだね…」 「ねえ、タクシー探してる?」 二人(と一匹)に声をかける者がいた。 「アルバイトでこれから帰る所だから安くしておきますよ…8000でどう?」 服は胸元がハートの様な形に開いた、暗い配色の…制服…だろうか? 輝く様な金髪の前髪を3つ丸めて束ねている、年の瀬はクロノより少し年上なのだろうか。 「厚意はありがたいが、ちゃんとタクシー乗り場で乗る事にするよ…流石にそこまで暴利ではね」 「く…クロノ君…」 なのはは物言いを多少咎めるのと同時にタクシー乗り場に目をやった。 乗り場にはかなりの長蛇の列、タクシーが来る時間の割合を考えると1、2時間で済むだろうか…? 「…あっちの客には声をかけないのか?」 「君達が断るなら…これから…、じゃあ、2000円ならどうかな?」 「…いきなり安くなったな」 「チップは無しなんだから、荷物は自分で助手席に積んでくれ、そっちのレディは別だけどね…」 「…わかった、それでいい…なのはは後部に荷物と一緒だ、僕は荷物を前に載せて後ろに」 「うん」 かなり大きめの荷物を前に乗せるクロノ。 「ちゃんと指定の場所まで送ってくれよ?僕らはただの観光客じゃないんだからな…」 「正直に送り届けますよ」 そして、なのはとクロノが後ろに乗り込もうとした時 「ただし、空のバッグだけを、ですがね」 車が急発進した。 「…ふぇぇ!?ま、まだ乗ってないよ!」 「早速か…やれやれ…誰も手をつけたがらないのも納得だ…」 「止めるよ!」 少年はバックミラーで二人の表情を確認した。呆気にとられて慌てる少女と頭に手をあてやれやれと首を振る少年。 だが、追ってくる様子すらない、奇妙に思ったが振り切ってしまえば此方の物だ。 「チャオ」 だが空港を抜けようとしたその時、車がガクン!!と前につんのめり、止まった。 タコメーターはエンジンの不調を訴えてはいない、ガソリンも十分。だがタイヤは地面を空回りするばかりで前に進まない。 「ユーノ君……凄い…」 「一瞬でこれだけのバインドを編んだのか…」 一般人には見えないが、二人には見えていた。周囲にあるガードレールや電柱に縦横無尽に絡まり車を二重三重に捕縛したチェーン・バインドが。 「僕だって一応修行してるんだよ、ま、奴への引導は二人にお願いするけど」 クロノは焦る事無くゆっくりと車に近づく。運転している少年はまだ車を弄っていた。 「言っただろう?ただの観光客じゃないって…」 声をかけ、助手席の扉に手をかけると、流石に感づいた様で少年は運転席から飛び出した。 「荷物だけ置いていけばいい、追う必要もない…」 当然、クロノはこの少年が計画が失敗した事でパニックと罪悪と敗北の表情をするだろうと思った。 しかし…彼はそのどの表情もしなかった…少年は微笑んでいるのだ…… ただ平然ともの静かに微笑んでクロノを見ていた……… その表情には『光り輝くさわやかさ』さえある様にクロノには感じられた………。 少年はそのまま、さっと踵を返し何処へと消えた。 「クロノ君、大丈夫?」 「ああ…だがちょっと奇妙な奴だった…しかし、」 「二人とも…後ろの二人がちょっと面白い事を話してる…」 クロノの話を遮ってユーノが割り込んできた。二人はそのまま聞き耳を立てるが旨く聞こえない。 「念話で聞こえる様にするよ…」 「案外万能なんだな…」 「ユーノ君の一族遺跡発掘のプロだからね、言語、念話関連は凄く得意みたいだよ」 話の内容を漏らさぬ様に、急いだユーノのお陰ですぐに声が聞こえてきた。 「…ョルノの奴エンストして失敗したみたいだぞ」 「あいつ、半分日本人のくせして日本の旅行者をだまそうとするからバチが当たったんだ」 「もっとも、あの髪の色じゃあジョルノ・ジョバーナを日本人とわかる奴はいないがな…」 「いや…染めたんじゃないらしいぜ、黒い髪だったのがここ最近、急に金色になったらしいんだ、妙な体質だな…」 「本人はエジプトで死んだ父親の遺伝と言っている…」 「ジョバーナ…?」 クロノは胸元から写真を取りだした、黒髪の少年で、此方の組織と取引している条件…体組織の採取するべき少年だ。 「ジョルノ・ジョバーナ…汐華初流乃………初ルノ…シォハナ…」 「それ…さっきの人なのかな?」 なのはに言われて、先程の男の顔と当てはめてみる、確かに似てはいるが、まだクロノには今ひとつ確信が持てない。 「わからん…組織とコンタクトをとってより情報が手に入れば良いんだが…」 「クロノ、ところで君の荷物は…?」 言われて助手席に目をやるが、先程確かに自分で助手席に積んだ筈のスーツケースだが、それが今は影も形も無い。 「無い…だがさっきの奴は何も持っては……?」 よく見ると、助手席のところに何かへばりついている。粘性のボールの様な『それ』は更に内部に何かが入っている。 「これは…僕の荷物…なのか!?」 先程のクロノのスーツケースについていた名札『黒野』と言う文字が中に見える。 しかしそれは何度か鼓動を脈打ちながら別の物に変化…いや成長してゆく。 『それ』は呆気にとられているクロノの目の前で生物に変わってしまった。 『カエル』に 「魔法なのか…聞いた事もないぞこんな魔法はッ!!」 カエルはぴょいっとクロノの手にのっかる、ペトリとした粘性の手足の感触、重量、それは蛙に他ならない。 「生き物だ…変化魔法の類や幻術でもない…本物のカエルだ…」 「で、でも…最初はスーツケースみたいだったし、生き物だとしたらクロノ君の荷物は…?」 狼狽える二人を尻目に、カエルはクロノの手を飛び降り、そのまま排水溝から下水へと消えた…。 「…なのは、すまないが別行動だ僕はあいつを捜してみる、拠点の住所は覚えているだろう?そこに向かっていてくれ…なのはを頼むぞユーノ」 「はいはい」 「あまり無理しないでね…」 クロノはそのまま、市街へ向かって駆けだしていった。 「で、どうしようか、なのは」 「地図で見ると…少し歩くけどケーブルカーがあるみたい…そっちの方が良いかな」 二人は流石にこれからタクシーに乗る気は起きなかった。 ジョルノ・ジョバーナを探しに市街方面に向かったクロノだったが、その本人はまだ空港敷地内にいた。 滑走路の外れ、離陸する飛行機を眺めているジョルノ、待ち合わせしている様にもみえる。 相手はすぐに現れたようだ。先程のカエルが側の排水溝から、ジョルノの手の上に飛び乗った。 「よし…」 そのカエルは見る間に膨れあがり、先程のクロノのスーツケースへと戻った。 その場で中身を改めるジョルノ、だが容量の割に中身は少なく金になる物はせいぜい衣類か宿泊セット、目的のパスポートや財布は鞄の中ではなかったようだ。 「……やれやれ…無駄骨か…これだから無駄な事は嫌いなんだ、無駄無駄…」 前へ 目次へ 次へ
https://w.atwiki.jp/nanohass/pages/2699.html
Lyrical in the Shadow クロス元:SHADOWRUN 4th Edition 最終更新:09/03/30 第1話「ウィザーズ・ストライク!」前編 第1話「ウィザーズ・ストライク!」中編 第1話「ウィザーズ・ストライク!」後編 第2話「アウェイクンズ・マッドパーティー!」その1 第2話「アウェイクンズ・マッドパーティー!」その2 第2話「アウェイクンズ・マッドパーティー!」その3 短編 炎、氷、そして、光 クロス元 世界樹の迷宮Ⅰ アイドル管理局リリカルなのはStrikerS クロス元 アイドル防衛隊ハミングバード 魔法少女リリカルなのはCST クロス元 Cute Sister TRPG なのはのバーニングクリスマス 前編 クロス元 Burnin X mas(TRPG) なのはのバーニングクリスマス 後編 クロス元 Burnin X mas(TRPG) コメントはこちらに このページの先頭へ TOPページへ
https://w.atwiki.jp/ktom/pages/52.html
ここでは、第1期について書いてあります。 第2期、第3期、第4期、劇場版に関しては↓を参照してください。 魔法少女リリカルなのは The MOVIE 1st 魔法少女リリカルなのはA s 魔法少女リリカルなのはStrikerS 魔法少女リリカルなのはViVid 魔法戦記リリカルなのはForce ゴメン、準備中
https://w.atwiki.jp/nanohass/pages/312.html
「それでは、フェイトちゃんの嘱託魔導師試験合格を記念して・・・」 「乾杯!」 アースラ艦内では、本局で試験を終えたフェイトのささやかな祝賀会が開かれていた。最低限のオペレーター以外は食堂に集合し、そ の主役のフェイトはその中で恥ずかしそうにしつつ、皆に持ち上げられていた。 「あ・・・ありがとございま」 「飲めー!歌えー!騒げー!デストローイ!!!」 「ハイ、ハイ、ハイハイハイハイリンディ提督のちょっといいトコみてみたーい!!!」 「YEAAAAAAAAAAAAAAAAAAHUUUUUUUUUUUUUUUU!!!!」 ささやかと言うには騒ぎ過ぎである。この艦の理性でもあったクロノ・ハラオウンがいないと言う事はこれほどまでに混沌を呼ぶのか。 「どーしたのー?フェイトちゃんの為の宴なのに~」 「リンディ提督、いえ、その・・・うわ、酒臭」 「ぶふ~ん、リンディママに全部話して御覧なさ~い、っていうかなのはちゃんでしょ~?」 「・・・はい」 その時、通信音が響き、ヘッドセットをつけっぱなしのエイミィが出た。 「はいはい~ああ、クロノ君?」 通信に応対するエイミィのさりげない言葉に戦慄が走り、全員が一瞬で凍りつく。 「うん、今フェイトちゃんの試験終わって・・・え?組織の人と連絡取りたい?わかった・・・最寄の電話ボックスと組織の人を繋ぐから」 「組織・・・?」 フェイトがリンディに怪訝な顔をして尋ねる。リンディは少々顔を引き締める。 「ええ・・・クロノとなのはちゃんには今、捜査の依頼が来ていたからそちらに向かってもらっていたの、後数時間で定期連絡が来るだろう し、その時に一度戻ってもらうように言っておきましょうか?」 「いえ・・・大丈夫です、ですが」 フェイトは真っ直ぐにリンディを見つめ、言った。 「私の方から会いにいきます」 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ ネアポリス市内のケーブルカー 車掌の笛の音が響く。 「ふぇぇー!!待ってぇ!待ってください!」 ドアが閉まりきる前に間一髪滑り込んだなのは、周りの乗客の注目の的となり、軽く誤魔化し笑い。 「危なかったぁ・・・」 「もう少し待ってくれてもいいよね・・・外国の交通はしんどいよ・・・」 席を探すなのはとユーノだがその最中とんでもない人物を見つけてしまった。 「あ」 「あ」 「あ」 先程空港で自分達を騙した人物・・・ジョルノ・ジョバーナと聞いた彼がボックス席にいた。 「えと・・・座ってもいいですか?」 「え?いや、ああ、どうぞ・・・」 ジョルノと向かい合って座るなのは、荷物は通路側に置く。なのはの横の座席にユーノがちょこんと座る。 「君は・・・いや、覚えてないのか・・・?」 「さっき、空港で会った、ジョルノ・ジョバーナさんですよね?」 「・・・ああ、そうだけど・・・」 「荷物・・・無いんですか・・・」 若干落胆した顔を見せるなのは、ジョルノはそこで話を切り出す。 「その・・・さ、こう言うのは何だけど君は危機感が足りないように思えるんだ、僕が泥棒まがいの事をしていると知っているならわざわざ近寄ったりしないと思うし、荷物だって抱えて持つほうが安全じゃないか?」 「じゃあ、また盗むんですか?」 流石のジョルノも頭痛を覚えた。 「出来るなら今やってみてください」 「(なのは・・・ちょっと怒ってる・・・?)」 「(うん)」 念話での会話すら・・・いや、念話だからこそなのはの静かな怒りが伝わってきた。元よりなのはは曲がった事が嫌いであった、如何なる 理由があっても、どんな境遇であろうと、犯罪に手を染める事を許せない、頑固で真っ直ぐな性格であった。 「出来るのなら今すぐに、盗んでみてください」 「・・・なら、遠慮無く」 ジョルノは即座になのはの荷物を掴む、だが、そこまでだった。 「これは!?重い・・・!!」 出発前 「はいこれ、なのはちゃんは女の子だから色々入れなきゃいけないでしょ?盗まれたりするかもしれないし、特性のスーツケースを用意したのよ」 「なのはちゃんの魔力波動を登録すれば他の人には開けるどころか持つ事すら出来ないようにしてみたよ、開けっ放しには注意してね」 「ありがとうございます、エイミィさん、リンディさん」 「提督・・・僕には・・・」 「それじゃあいってらっしゃい」 「・・・はい・・・」 ジョルノは自分の判断が間違っていた事に気付いた。 この少女は・・・危機感が無いのではない。 危機感を持って、あえてこの場所にいるのだ・・・と 「そうか、お前がジョルノ・ジョバーナか・・・」 そんな中、唐突に話しかけてくる男がいた。ケーブルカーの上の方からゆっくりと歩いてくる、おかっぱ頭の男。 「・・・あんた、誰です?」 「あ、すみません、今ちょっと取り込み中なのでお話なら後にして・・・」 なのはの言葉が途切れる、そばで見ていたユーノは男がなのはに向かって手を突き出したのを見た。 「すまないが・・・ちょっと話したい事があってね、少し時間をもらうよ」 男がすぐに手を離した、にも拘らずなのはは口を塞がれたかの様に呻いている。 「むぐッ!?むぐう!!?」 『ジッパー』がなのはの口に縫い付けられている所為で喋れないのだ。 「ば、馬鹿な!?こんな事が・・・」 「ジョルノ・ジョバーナ、率直に聞きたい・・・このような能力を使う者を見た事は無いか?」 「この様な・・・他にも能力を持つ者がッ!!」 殴った。振り下ろすような拳がジョルノの顔を打ち抜く。 「質問はいらない、ただ答えればいい・・・ここ数日ギャングの中で腕に心得のあるやつが連続して狙われている・・・俺の仲間もその襲撃にあっている、それはどうやら特異な能力を持った奴らが、何らかの目的で集中してここ一帯を狙っている・・・という事なんだ・・・」 「・・・」 「お前が空港周辺で稼いでいるのは知っている・・・だから、妙な奴が来たなら一番お前が詳しいと思ってな・・・」 「・・・魔術士連続襲撃事件か」 「(ゆ、ユーノ君!)」 男が声の方向に向き直る、しかしフェレットであるユーノを当然無視してなのはへと。 「今のは君の声かい?オカシイ、な?口を閉じているのに喋るなんて・・・それに何やら・・・連続襲撃事件と聞こえたが気の所為かい・・・?」 「(ごめんなのは・・・!!)」 「・・・」 なのはは何も言わずじっと堪えた。男はそれを恐怖で緊張していると感じ取ったのか、少し優しい口調で 「じゃあ一つだけ答えてくれないかな・・・?俺の言ったギャングが連続して狙われている事件について、君は心当たりがある・・・イエスかノーか首を動かして答えてくれ」 イエスと応じれば、当然更なる追及を受けるだろう。 ノーと応じれば・・・解放してはくれないだろう、解放してくれたとしても背後関係を洗われる。 どちらも選べない状況で逡巡するなのは、顔に一筋流れる汗を ベロンッ! 男が舐め取った。 「!!??!?!?」 「(こいつ・・・!!)」 「・・・」 「俺ね・・・人が嘘をついてるかどうか汗の味で解るんだ・・・この味は答える事に嘘・・・つまり答える事を隠したい・・・って事」 今度はなのはの肩口から二の腕の辺りまでがジッパーで大きく開かれた。 「ムゥー!!ムグゥー!!」 なのははすっかり気が動転していた。無理も無い、こんな身の危機では成人男性ですら悲鳴を上げて逃げ出す程だ。 「もう少し、話を聞く必要があるようだな・・・俺の名はブローノ・ブチャラティ・・・あまりにだんまりが続くようなら質問を『拷問』に変える必要があるぜ・・・」 「(なのは!!目くらましと解呪をセットでぶつける!!この場は脱出だ!)」 念話の声に理性を取り戻すと同時に、閃光弾の様な光が炸裂した。 「ぐぅっ!!?」 「うああッ!!」 ジョルノとブチャラティが目を押さえて仰け反る。 解呪によって身体のジッパーが無効化した事を確認すると、脱出経路を探そうと目を走らせた刹那、なのはに見えた。 『Protection』 窓の外で鉄槌を振りかぶる少女の姿が 「おらあああぁぁぁ!!!!」 窓ガラスを突き破って来た少女の鉄槌がなのはのプロテクションに食い込み・・・ぶち破った。 衝撃でそのまま反対側の壁まで吹っ飛ばされるなのは 「っかはっ・・・」 瞬時にバリアジャケットを展開していなかったら壁に叩きつけられて気絶していただろう・・・同時にレイジングハートを展開し、対峙するなのは。 「誰なの!?」 「命はもらわねぇ・・・おとなしくやられてくれ」 to be continue・・・ 前へ 目次へ 次へ
https://w.atwiki.jp/nanohass/pages/1065.html
リリカルなのはFeather 第一話「覚醒する天使」 土星の衛星付近に一つの流星が隕石にぶつかり、其処には禍々しい悪魔がいた 「あれが地球か」 その声は何処までも暗く響いている 隕石が割れ、其処には獣の姿をした悪魔が現れた 「あそこにゴッドライディーンが隠せれてるのだね、ルーシュ様」 「この銀河の12星座が結界となり、あの地球にゴッドライディーンが封印されている、そしてその結界を解くには12個のゾディアックオーブを手に入れければならない」 「このバーサーカーにおまかせを、ひゃゃゃゃ」 その下品な笑い声が響く 「何としても全能なゴッドライディーンを我が物とし、この全宇宙の全てを我が物にする」 一枚の羽が宙を舞い、ある病室の窓に留まった、その病室には昏睡してる宮坂瑠璃と必死に話しかけている鷲崎飛翔が居る 「流星群が土星に激突した時の様子を観測者の手によって写真に納められている、信じられない事であるが 撮影された写真の中には人影らしき物体が写っており宇宙人では無いかと波紋を呼んでいる、どう思う?瑠璃こゆう話好きだろ、早く目覚ましたほうがいいぜ」 ゴッシプ雑誌の取るに足らない記事を読み上げ、必死に瑠璃に話しかけている所にドア開き疲れきった瑠璃の母親が入って来た その声は生気を余り感じない声で 「飛翔君、何時も御見舞いごめんね」 「いえ、俺こんな事しか出来ないから」 「お医者様からも切っ掛けがあれば目が覚ますと言われてるけど・・・」 その言葉に飛翔は強く答えた 「大丈夫です、瑠璃は必ず目を覚します!」 「ありがとう、飛翔君」 ほんの少しだけ笑顔になってくれた 「あっ、すいません俺、用事があるので」 飛翔は申し訳そうに病室を後にする そのころクラウディアではある問題が発生していた 「離してください!どしてもその宝石が要るんです!」 エリオ・モンディアルは何人かの隊員に取り押さえられている、そこにヴィータが詰め寄ってきた 「てめぇ、いい加減にしろよ!この宝石がどれだけ大事な物か分かってんのか!?」 ヴィータの怒声が辺りに木霊している所にフェイトが仲裁し様としている 「エリオもヴィータも落ち着いて、これ以上争ってもしょうがないから」 フェイトの横にはピンクの髪の毛の女の子、キャロ・ル・ルシエも泣きながらも必死に止めようとしている 「ケンカは良くないです」 その光景にみんな気まずくなる、エリオとヴィータは俯き フェイトがキャロを名で宥めている 「キャロ、大丈夫だから、もうエリオもヴィータも喧嘩してないから、ねっ」 フェイトの視線がエリオ、ヴィータに向く 「…はい」 「おう」 それぞれ生返事であるが答えた、 「だからもう泣かないで」 そうキャロに話しかける 「はい」 まだ泣き声だが笑顔で答えた、其処になのは達も駆けつけ なのははある提案をする 「そうだ、みんなでコンサートに行って見よ、すごく楽しめるはずだよ」 スバルは嬉しそうな顔で 「なのはさんとコンサートか楽しそうだね、ティアナ」 とティアナに伝え、当のティアナは 「そのコンサートは誰がするんですか?」 なのはは嬉しそうに 「フィアッセ・クリステラ さん、とっても歌がうまい人だよ」 答えていた所にはやてが後ろから肩を掴み 「あれぇ~?なのはちゃん、もしかして行くつもりなん、おかしなぁ今日は大事な用事があるって言ってるのにな?」 はやての気迫になのはは直に折れた 「ごめんね、スバル達で行って来て、フェイトちゃん行こう」 「うん」 なのはは落胆の表情で去っていく 「・・・で、どうする行くのか?」 ヴィータがスバル達に問い掛ける スバル達もなのはのとっても歌がうまい人に興味があるので 「行きます」 スバル達はコンサート会場に向かう 飛翔は道に落ちてる白い羽を手にとって見つめてる所に妹のつばさに注意されている 「お兄ちゃん、はやく行こうよ、せっかく苦労してフィアッセ・クリステラのチケットが取れたのに遅れたら大変だよ」 「そう焦るなまだ時間はあるから」 そう言い羽をスボンのポッケトに入れた、つばさは何か言いたそうな顔をして飛翔の方を見つめている 「ん?どうしたつばさ」 「あのね、会場まで抱っこしてほしいのダメ?」 「はぁ、分かったから行くぞ」 「うん」 飛翔達もコンサート会場に向かう コンサート会場に着いたスバル達と飛翔達はそれぞれ別に入って行った 遂に開演時間を迎えスバル達とつばさは食い入る様にフィアッセの歌を聴いてた頃、会場の天井にバーサーカーがいた バーサーカーはフィアッセ方を見つめ 「おーラッキーゾディアックオーブ発見」 フィアッセが付けてたティアラを宝石をゾディアックオーブとして見ている そしてバーサーカーは実体化して会場に攻撃した、その光景に訪れてた人達は一気に混乱し逃げ惑う様にしている その様子にスバル達は対策を練ろうとしている 「どうしょう、ヴィータさんこのままじゃ被害が拡がります」 「落ち着け、とりあえずあいつを引き寄せないと何にもはじまらねぇ」 「私に考えがあります」 そのとき瓦礫が崩れ落ちその下につばさがいた、飛翔は必死に助けに向かおうとしてた 「つばさー!」 俺はまた無力なのか何も出来ないのかつばさ一人も守れないのか そんな時、飛翔に語りかけてくる声がある 「無力じゃない、守れる、私の力を使えば」 ズボンのポケットにあった羽が飛翔の目の前に現れ問い掛ける 「私の力を使うかそうすれば助けられる」 その言葉に飛翔は迷いなくその羽を掴み取ったその瞬間強い光が辺りを包み 次の瞬間、炎と共に紅き鋼の翼を持った戦士が現れ、落ちてくる瓦礫が現れた炎で消えた スバル達は戦士の気高いオーラに見惚れていた 「うわぁ…」 バーサーカーは声を荒げ 「おのれライディーンイーグル何処まで邪魔すきるだ!」 バーサーカーは巨大化し口から光線をだしイーグルに向けた イーグルはその光線を炎のバリアで弾き光速のスピートでバーサーカーに近ずき 「はあ!」 そのパンチはバーサーカーを会場の外まで飛ばし、炎が剣になり 「わが剣に切れぬものなし!一刀両断、イーグルソード!」 そう叫んだ瞬間バーサーカーは真っ二つに斬られていた 「俺は負けない鋼鉄の翼に賭けて!」 戻る 目次へ 次へ
https://w.atwiki.jp/nanohass/pages/1709.html
「ん……?」 グレイがこの世界に現れてから二日が経った。 彼が目覚めたのはベッドの上。それも宿屋にあるような上等なものではなく、どちらかと言うと簡素なものだ。 しばらくグレイはその場で停止する。どうやら状況を飲み込んだ上で、これからの行動を考えているのだろう。 この状況になるまでに憶えている事は、エロールによってこの世界に飛ばされたこと。続いて燃え上がる建物の中での戦闘。それからの記憶は無い。 これがどういう事かを考え、戦闘後に建物から連れ出され、ここに運び込まれたのだと結論付けた。 あの場にいた中でそれができそうなのは、白服の女、高町なのはただ一人。あの後で誰かが来たのでなければ、なのはに連れ出されたのだろう。 ふと、近くに来ていた看護婦が気付き、話しかけてきた。 「あら、目が覚めたんですね」 そう言うと、看護婦がグレイへと歩み寄ってくる。対するグレイは、その看護婦に問い、看護婦もそれに答えた。 「ここはどこだ? 何故俺はここにいる」 「ここですか? ここは聖王医療院です。あなたはミッド臨海空港でモンスターと戦って、その後ここに運び込まれたんですよ」 実に簡潔な回答。おかげで先程の考えが正しかったと証明された。 さて、グレイの頭には現在、一つの単語が引っかかっていた。『ミッド臨海空港』という単語である。 ここで言うミッドとは、おそらく彼の目的地であるミッドチルダ。つまり到着時の状況はともかく、目的地には到達できたという事らしい。 と、ここで看護婦がグレイに一つ伝言を伝えてきた。 「ああ、そうそう。あなたが目を覚ましたら伝えるように言われていたことがあったんでした。 目が覚めて、もし動けるようになったら時空管理局本局に来てほしいって、高町教導官からの伝言です」 ……本局とは一体どこだ? Event No.02『高町なのは』 目覚めてから数日後、グレイが本局ロビーの椅子に座っている。受付の順番待ちである。 普段から腰に差している古刀は無い。どうやら管理局で預かっているようだ。 先日の伝言には、本局に来たときに返すとの旨もあった。だから刀を返してもらう意味でもこちらには来る必要があったのである。 ちなみに他の荷物は病院を出る際に返してもらっている。 と、そんなことを言っている間にグレイの番が来たようだ。受付カウンターまで移動し、用件を伝える。 「高町教導官という人物に呼ばれて来た。取り次いでくれ」 「高町教導官に……ですか? ただいま確認しますので、少々お待ちください」 そう言うと受付嬢は通信モニターを開き、なのはへと連絡を取る。 こう言っては悪いが、いきなり現れてエースオブエースとまで呼ばれるような有名人に呼ばれたといわれても信用するのは難しい。 待つこと数十秒、モニターの向こうになのはの姿が映った。 「あ、高町教導官。あの実は、教導官に呼ばれたっていう男の人が来ているんですが……」 『男の人? その人って、灰色の長い髪をしてませんでしたか?』 「え? あ、はい。確かにそうでしたけど……」 その言葉になのはがしばらく考える。対する受付嬢は反応の無くなったなのはに怪訝そうな表情だ。 (もしかして、空港の時のあの人じゃあ……) 「あの……高町教導官?」 『あ、すいません。じゃあ、その人に待合室で待ってるように言ってくれませんか?』 受付嬢の表情が変わった。本当になのはに呼ばれていたのがそんなに驚くような事なのだろうか? とにかく、すぐに了承して通信を切り、グレイにその旨を伝えた。 「遅い……」 十数分後の待合室。グレイが暇そうな表情でそこにいた。 近くの本棚から本を取り出して読もうとするも、マルディアスとは文字が違うために読めない。 かといって剣の練習もこんな狭いところではできないし、術の練習もまた然り。 それ故に暇潰しすらできずに椅子に座っているほかなかった。他にできる事があるとすれば集気法で回復速度を上げるくらいか。 と、待合室のドアが開く。そこから現れたのはグレイにとっても見覚えのある女性だった。もっとも今は服装も髪型も違っていたが。 「えっと……怪我の具合はどうですか?」 「見ての通りだ。動ける程度には回復している」 まずはその女性、なのはがグレイの具合を聞き、それに答えを返す。 もっとも、動ける程度に回復したら来るよう言われていたので、ここに来ている時点である程度想像はつくのだが。 それを聞き、なのはがほっとしたような表情を浮かべて礼を言う。 「そうだ、あの時はありがとうございました」 急に礼を言われ、頭に疑問符を浮かべるグレイ。どうやら例を言われる理由がサッパリらしい。 どういうことか分からないので、なのはに直接聞くことにしたよう。 「……? 何の事だ?」 「ほら、あの時命がけでモンスターと戦ってたじゃないですか」 「その事か……あそこを出るのにあれが邪魔だっただけだ。感謝されるいわれは無い。 それより、俺を呼び出して何の用だ、高町教導官?」 グレイがそう聞くと、なのはの表情が変わる。今までの優しい顔から多少厳しい顔に。 「一つ、あなたにとって重要な話をするために呼びました」 話は空港火災の日まで遡る。 「なのはちゃん、ちょっと話があるんやけど」 「どうしたの?」 空港火災の日、そこで指揮を執っていた茶の短髪の女性『八神はやて』がなのはを呼び止めた。 表情からすると、何か真面目な話題なのだろう。いつになく真剣な顔である。 「まず、これを見てくれへん?」 そう言ってはやてが出したのは、空港内で確認された何かの反応のデータが映ったモニター。 それは人間だったりモンスターだったり、あるいは炎だったり色々である。 少しずつ時間を進めるような形でデータを進め、そしてある所で一時停止をかける。 「……ここや」 はやてが指差した箇所。その箇所には一秒前まで何の反応も無かった。一秒前までは。 だが、そこに突如人間一人分の反応が現れた。同じように転移の反応も同時に。 これが何を意味するか、理解に時間はかからない。 「え? これって、もしかして……」 「せや。転移魔法かそれとも次元漂流者かは分からへんけど、この時間に誰かがここに転移して来てるって事や」 そのまま再生ボタンを押し、その反応を追う。その反応はどうやら出口を探しながら移動しているようだ。 移動した軌道上のモンスターの反応は少しずつ減っていっている。その反応の主が倒したのだろうか? そしてある程度進んだ時点で再び一時停止。 「そして、この反応がなのはちゃんや」 そう言いながら、その反応の近くにある別の反応を指差す。どうやらこれがなのはの反応らしい。 近くには子供一人分の反応と、大物モンスターの反応もある。 「はやてちゃん、これ……」 なのははすぐに感づいたようだ。その反応の主の正体に。 そう言ったなのはに対し、はやても頷いて返した。 「これは多分、なのはちゃんが助けた灰色の髪の人の反応やろな」 そして、その詳細や目的を確かめるためになのはがグレイを呼び出し、今に至るという訳である。 「えっと……」 そういえばなのははグレイの名を知らない。そのため少し言いよどむ。 それを察したグレイが、自分の名を名乗った。 「まだ名乗っていなかったな。俺の名はグレイ」 「それじゃあ、グレイさん……ここは、あなたがいた世界ではありません」 この後の反応はなのはにも予想はできている。おそらく驚くか、あるいは現実を受け入れるのに多少考えるかの二択。 今までの次元漂流者の場合は、ほぼ全てがそのどちらかだったと、データで見たことがあったし、今まで見てきたのも大抵そうだったからだ。 だが、グレイの反応はそのどちらでもなかった。 「知っている。ミッドチルダだろう?」 その事に逆になのはが驚いた。 ここが異世界だと知っている上で、それで猶ここにいる。それはどういうことか。 いくつか思い当たる可能性はあるが、直接聞いたほうが早い。もしかしたら犯罪目的で違法に転移を行った可能性もある。 表情を若干厳しいものに変え、その疑問を口に出した。 「それはどういう事なんですか? 場合によっては、あなたを拘束しなければいけなくなるかもしれません」 これはどうやら、グレイがエロールから聞かされていた真相を話す必要があるようだ。というより、そうしないと面倒になりそうである。 意を決し、その真相を話した。 「――――俺が聞かされているのは、それで全部だ」 その話は、なのはにとっては信じがたい事であった。 何せ異世界の邪神が復活し始め、完全な復活のための力を蓄えるためにミッドチルダに来ているなどと聞かされても、どう反応すればいいのか分からない。 だが、グレイの目は嘘をついている目ではない。おそらくは真実なのだろう。 「じゃあ、一人でそのサルーインと戦っているんですか?」 相手が神だというのなら、一人で戦うのは無謀。なのに一人でいる……という事は、まさか一人で戦っているのだろうか。 なのははそう思い、グレイへと尋ねる。そして返ってきたのは否定だった。 「いや、仲間があと四人いる。この世界に飛ばされる時に散り散りになったようだがな。 ……そうだ、時空管理局……だったか? お前達の方で同じように見つけてはいないのか?」 飛ばされる時に散り散りになった四人の仲間。それがこの世界に来ているのならば、管理局の方で見つけているはず。 その事に一縷の希望をかけて同じように質問を返すが、なのはから返ってきたのは否定。 「……残念ですけど、あの日に転移してきたのはグレイさんだけでした」 「そうか……分かった」 やはり落胆しているのだろうか、グレイは声のトーンを幾分落として返す。 そうして次の瞬間には、席を立った。 「仲間を探す時間は無い。俺はサルーインを探しに行く」 それはあまりにもいきなりな事。そのせいでなのはは面食らい、のけぞる。 そのまま椅子ごと後ろに倒れるのを何とか踏みとどまり、何とかグレイを引き止めようとした。 あても仲間もないのに出発するという自殺行為を止めたいという一心で。 「待ってください! 出発するって言っても、あてはあるんですか?」 沈黙。 やはりあては無かったらしい。 「それに、相手は神なんですよね? 一人で戦って勝てる相手なんですか?」 さらに沈黙。 「あ、これは絶対無茶だ」という思考が頭を支配しているのだろう。だからといって他の手など思いつかない。 そういう事を考えていたグレイに対し、なのはがとある提案を持ちかけようとした。 「……グレイさん、管理局に協力する気は『なのはさん!』 が、急にオペレーターからの通信が入り、中断せざるを得なくなった。 「どうしたんですか?」 『例の海賊たちです! 次元航行艦が一隻襲われました!』 海賊? この世界にも海賊がいるのだろうか。 そのような疑問を浮かべるグレイを尻目に、通信で二言三言話したなのはが椅子から立ち上がる。 そしてグレイへと向け、謝罪の言葉を口にして部屋を飛び出した。 「ごめんなさい、グレイさん! 急ぎの用ができました! 後で続きを話すので、ここで待っててください!」 部屋に残されたグレイは、一人考えていた。 会話の内容からすると、その急ぎの用とは海賊退治だろう。 ならばある程度役に立つことはできるだろうし、何より待たされるのは御免だ。 そして結論……なのはに同行し、手を貸す。話の続きは移動中でも可能だろう。 その結論を出したグレイは、荷物袋から予備として持っていた武器『アイスソード』を取り出し、それを背に負って駆け出した。 戻る 目次へ 次へ
https://w.atwiki.jp/nanohass/pages/642.html
そんな周囲が大騒ぎになっている間も万太郎はルーテシアの巨大召喚獣と激闘を 繰り広げていた。この戦いもやはりリングの上で悪行超人と戦う時と違って ダラダラと長期戦をやるわけにも行かないので、結構あっさりしていた。 「それぇい! 48の殺人技の一つ! 風林火山!!」 出た! またも48の殺人技! しかもこれはキン肉スグルが超人オリンピック チャンプとなった後の世界サーキットの際に当時のハワイチャンプである 超人界有数の返し技の名手ジェシー・メイビアを倒した時の技、「風林火山」である。 「素早き事風のごとく!」 万太郎は巨大召喚獣の脚に自らの腕を引っ掛け、そのまま円を描くように 高速で走り出した。その速度のあまり竜巻が発生する程である。 「静かなる事林のごとく!」 さらに万太郎は巨大召喚獣を腕に引っ掛けたまま、先程の竜巻に乗って ローリングクレイドルで天高く舞い上がった。 「侵略する事火のごとく!」 天高く舞い上がった後、万太郎は巨大召喚獣の頭をパイルドライバーで地に打ち付けた。 「動かざる事!! 山のごとし!! キン肉フラッシュ!!」 トドメはキン肉スグルが怪獣を倒す際に主に使用したと言われる光線技、キン肉フラッシュ! 超人に対しては効き目は薄いが、何故か怪獣に対しては恐ろしい威力を発揮した キン肉フラッシュは忽ち巨大召喚獣を爆発四散させたのであった。 「おおー! あの巨大豚男が勝ったぞー!」 「うそ~! 万太郎君ってあんなに強かったんやね…タダの豚男や無かったんやね?」 万太郎が巨大召喚獣を倒した事実は周囲で戦っていた管理局員達を騒がせ、 特に万太郎をただの豚男としか認識していなかったはやては相当驚いていた。 巨大召喚獣を倒した後、万太郎は自らの筋肉をアピールする様なパフォーマンスを 取っていたのだが、自身の召喚獣が倒されたにも関わらずルーテシアは顔色一つ変えなかった。 「良いよ…まだ沢山いるから…。」 と、言い放つと共に新しい巨大召喚獣を次々に万太郎の周囲に投入して来たでは無いか。 「ゲ…ゲェ――――――!!」 これには万太郎もビビッてチビッた。 「一体だけでも大変なのにこれは無いよ~!」 早速怖気付く万太郎だが、巨大召喚獣は構わず攻めて来た。 「ええい! マンタロー一本背負い!!」 ヤケクソになった万太郎は再び巨大召喚獣に対し柔道の一本背負いで投げ飛ばした。 ちなみに万太郎の父であるキン肉スグルが日本育ちである事もあって 万太郎もスグルから良く柔道に関して仕込まれていた事実があったりする。 さて、万太郎が一本背負いで投げ飛ばした巨大召喚獣がどうなったのかと言うと、 これたまたやっぱり先の48の殺人技で投げ飛ばされたガジェット同様に 聖王のゆりかごに激突するワケである。その時には既に多数の局員や なのは・ヴィータらが内部に突入していた故にこれはこれで大変な事になっていた。 「かなり揺れてるね! どうして!?」 「ウチで面倒見てたあの豚男が何かやらかしたらしい。でもそんな事は関係ねぇ。行くぞ!」 「うん!」 こういう状況でも構わず任務へ突き進むなのはとヴィータは強いと言うか何と言うか… 「やめた…。私にまでニンニクの匂いが移りそうだから別の所に行く…。」 ルーテシアの召喚獣はまだストックがかなりあったが、その都度万太郎に投げられて 聖王のゆりかごにダメージが入ってしまうので、やめてそのまま何処かへ行ってしまった。 それには万太郎もホッとしてその場に座り込み、一息付いていた。 「は~! 終わったか~!」 「Ⅱ世! まだですよ! まだ戦いは終わってませんよー!」 ミートの言う通り、空ではガジェットや武装局員達が飛びまわっている。 「え~…そんな~! もう疲れたよ~!」 「そんな事言っても良いんですかー!? 女の子達に嫌われても良いんですかー!?」 「そ…そうだった! この戦いで活躍して僕はモテモテになるんだー!」 またまたミートに乗せられて万太郎はやる気を取り戻し、立ち上がっていた。 「お嬢さん! この僕とカルビ丼でもどうですか…?」 「黙れしつこいこの豚男!」 「ギャヒッ!」 万太郎はしつこく何度も戦闘機人にナンパを仕掛け、その度に袋叩きにされていた。 「まったく何度袋叩きにされれば気が済むんだコイツは…。」 「構うな! ニンニクの匂いが移るぞ!」 戦闘機人達が去った後で、その場に倒れていた万太郎の隣にミートが歩み寄った。 「Ⅱ世もういい加減にしてくださいよ。何度ナンパすれば気が済むんですか?」 「フフフ…ミート…僕の辞書に諦めと言う文字は無いのさ…。」 「ハ~…。女の子の事になるとすぐこれだ。その根性を少しはトレーニングや 戦いなどにも使ってくださいよ。」 ミートはすっかり呆れていたが…、ここで万太郎がスカリエッティの目に入るのは当然の事だった。 「何だあのムキムキの豚男は…。」 スカリエッティの正面に映っている画面にはカルビ丼を食っている万太郎が 映し出されており、スカリエッティも呆れてしまっていた。 だが、そうしながらも計測器で万太郎の力に関して計測していたりもする。 「魔力資質はゼロ…だが運動能力、体力、耐久力、回復力は人間のそれを遥かに凌駕している… と言うかニンニクを食って巨大化したり魔力も無いのに手から光線を出すとは一体何者なんだ?」 疑問に思っていたスカリエッティだが、新たな映像を見た直後にかなり気まずい顔になった。 「しかも…何かかなり下品な方法で空を飛ぶし…。」 映像には万太郎が放屁で飛ぶ光景が映し出されており、別に匂いが届いてくるワケでも 無いのに思わず鼻を摘んでいた。 その後、各所で様々な戦い…様々なドラマが展開されていた。 スバルとその姉、ギンガとの姉妹対決があったり…ティアナが脚に傷を負いながらも 戦闘機人数人と戦ったり…どさくさに紛れて一儲けしようとやって来て 管理局とスカリエッティ軍団の両方に有償でカルビ丼を振舞っていた カルビ丼屋台で万太郎がカルビ丼を注文して食ってたり…かつてなのはに重症を 負わせた機械兵器にヴィータも重症を負わされたり…万太郎がやっぱり 戦闘機人にナンパを仕掛けて袋叩きにされたり…何故か時空を超えて ミッドチルダまでやって来たアデランスの中野さんと吉貝アナが 戦闘の実況中継を始めてしまったり…カルビ丼屋台のオヤジが屋台を 引きながらも雨あられと降り注ぐ魔砲を華麗にかわしたり… 万太郎がせっかくティアナのピンチに颯爽と現れて格好良い所見せようとしたのに ニンニク臭いとか言われてティアナにまで撃たれてしまったり… キャロのフリードとルーテシアの召喚獣の激闘が繰り広げられたり… 万太郎がせっかくスバルのピンチに颯爽と現れて格好良い所を見せようとしたのに ニンニク臭いとか言われてシューティングアーツで殴り飛ばされてしまったり… 万太郎のニンニクの匂いの混じった放屁が余りにも臭くて管理局魔導師達や ガジェットが大量に落ちてしまったり…万太郎がガジェットを48の殺人技で 投げていたら間違えてその辺の武装局員まで投げ飛ばしてしまったり… シグナム&リィンフォースⅡとゼスト&アギトの激闘が繰り広げられていたり… 中野さんのカツラが飛んだり…エリオとガリューの激闘が繰り広げられていたり… シリアスな戦いが万太郎のカルビ丼音頭のせいで台無しにされてしまったり… 間違って万太郎がガリューをキン肉バスターで倒してしまったり… 獲物を取られて怒ったエリオに万太郎が追い駆けまわされてしまったり… カルビ丼屋台がなんと聖王のゆりかごの甲板上にまで出張して来ていたり… 先程飛んで行った中野さんのカツラが何故かルーテシアの頭にはまったり… 先程重症を負ったヴィータを皆が治療しようとするけど、医療班はおろか シャマルの治療魔法さえお手上げでそのまま死亡は確実と思ったら、その時たまたま 近くにいた万太郎のマスクが剥がれそうになって、隙間からかすかに漏れ出した フェイスフラッシュの光を浴びてヴィータが五体満足で蘇ったり… 実はヴァイスやレジアス中将はプロレスオタだった事が発覚したり… 万太郎が何故かリリカルなのはストライカーズのOPテーマを歌うんだけど あまりにも音痴すぎて周囲にいた連中みんな耳の鼓膜が破れてぶったおれたり… 万太郎はロリコンじゃないのでさりげなくキャロだけ相手にされて無かったり… 実は中野さんはカツラの予備を幾つも持っていた事が発覚したり… ルーテシアが中野さんのカツラを気に入ってしまったり… なのはが必死になって聖王のゆりかごに捕らわれているヴィヴィオを 救出しに来たら何故かそこにもカルビ丼屋台があってヴィヴィオがカルビ丼を ごちそうになっていたり…しかもなのはが代金を払わされたり… さらになのはが代金支払う光景が中野さんと吉貝アナによって実況中継されたり… フェイトが潜入してた洞窟内の研究所でも何故かカルビ丼屋台が出張してたり… さらにそこにも何故か中野さんと吉貝アナが態々実況中継してたり… はやてがラグナロクしたら間違って万太郎に直撃したり…ミートとユーノが仲良くなってたり… またまた万太郎が戦闘機人にナンパしかけて袋叩きにされてしまったり… などなど…本当の本当に色んな事があったのである。 前へ 目次へ 次へ
https://w.atwiki.jp/a_nanoha/pages/112.html
魔法少女リリカルなのはシリーズ 魔法/世界観に関する資料